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約束

第6章 それぞれの人生

布団にくるまれながら、生まれたての状態でくっつく。

「明日、デビューかあ。なんかすごい♪」

「俺も実感湧かないよ…」
「……行かないで」

「えっ?」

「…離れたらもう、だめになるのかな、あたしたち」

ポツリと遥歌が言う。

「何言ってんのさ!離れていたって、いつまでも、遥歌のこと想ってるから」

「本当?絶対?」

「おう!約束だ!!」

「…うん!」

遥歌は笑顔だったけど、瞳にはうっすら涙が浮かんでいた。

素肌で抱き合う。

俺は、こいつのために、見えない夢を追いかけていく。

改めて決心して、遥歌との愛を噛みしめた。

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