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約束

第6章 それぞれの人生

翌日―――――

昨日あたしを抱いた、あたしだけの和は

TVの向こう側で、苦手な船に乗りながら、手を振っていた。

「まあ、和くんすごいじゃない!あんた、自慢できるわね♪」

うちのママは上機嫌だ。

今日から和は、
“みんなの”二宮和也。

寂しいけど、約束したから。

ずっとずっと、あたしのことを想ってくれるって。

だからあたしは、信じて待ってる。

いつか必ず、和があたしを迎えに来てくれることを。

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