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約束

第8章 もう一度

やっぱり、ひとりで病室にいるのは寂しい。

いくらゲームしてても、遥歌が帰ると急に寂しくなる。

コンコン

遥歌だ!

「入るよー」

ん?声が違うぞ

「体調はどうだい?」

「あっ、院長先生!おかげさまで、だいぶいいです」

なーんだ、遥歌じゃないのか。

「そうかい。今日は、検査結果を報告に来た」

「…はい」

息をのむ。
俺はどうなってしまうのだろう。

「えーっと、特に異常はなく、アレだね、仕事のしすぎで疲れがね、出ちゃったみたいだよ」

「あ、よかった…」

胸をなで下ろした。

「明後日、退院しよっか」

「はい、ありがとうございました!」

嬉しい反面、もう遥歌に会えないと思うと急に悲しくなってきた。

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