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｢あたし、分かってたんだ。和、毎日TVに出てて、見ない日はなかったから。きっと忙しいんだろうって、分かってた｣

｢うん…｣

｢分かってたのに、待てなかった。他の人とも付き合った。ごめんね…｣

｢俺だって、付き合ったよ…女優とか報道、見ただろ？｣

｢うん…見たよ｣

｢でもさ、俺、誰と付き合っても、遥歌を忘れられなかった。俺には、遥歌しかいないんだよ｣

｢っ……｣

｢だからさ、もう一度、１からやり直さないか？もう離さない。もう悲しませるようなことはしない｣

｢……｣

｢今すぐとは言わない。退院するまでに、考えてほしい｣

｢…分かった。じゃ、帰るね｣

｢おう、ありがとな｣

とりあえず、ずっと伝えたかったことを伝えられた。

あとは…

遥歌がどんな答えを出すか。