迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第4章 湖
「神島さん」
ずっと黙っていた
マシロが口をひらいた
「な、なんだ?」
「暗室
使ってもいいですか?」
「あ、あぁ
好きなだけ
使っていいぞ
あ、そうだ
俺の
一本目のフィルムだけ
焼いといてくれ
あとは
俺がやるから」
「あ、はい
あの・・・」
「どした?」
「焼けたら・・
神島さんが
焼いたら
見せて
もらえますか?
残りの・・写真」
「かまわねーよ」
そう言うと
マシロは
満足そうな顔をして
ひとり
暗室にこもった
「ユウヤ」
「なんすか」
「テメー・・
回りくどい
言い方しやがって」
「クスッ
ちょっと
神島さんの
困った顔
見たかっただけっす」
そう言って
ユウヤは
ニヤリと笑った
ドンッ
「いって・・・」
今日
二度目のケリを
入れておいた