テキストサイズ

迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第8章 鎧

そんな…ある日





「ユウヤさん

これは……」




「あぁ、それは
神島さんが
いらなくなって
俺がもらったやつなんだ

そっちの隅っこ
置いといてくれ」




「あ、はい

わかりました」




神島さんは
打ち合わせに
出かけてしまい


私とユウヤさんは
スタジオで
機材の整理をしていた




「それ、持てるか?」




「このくらい持てます」




そう強がったものの
機材はかなり重い


けど


持てないなんて
言いたくない



んっ・・・


重っ・・





「かせっ」




あ・・・




ユウヤさんは
軽く機材を持ち上げ

私の手から
機材を取り上げてしまった




「無理すんな」




「無理なんか・・」




「マシロ」






「はい」







「重くて持てません

とか言うのが
女らしいってことだと
思ってんのか?」




「・・・」



奥歯を強く噛んでる自分が

悔しい




「ちょっと

休憩すっか。

コーヒー入れてくれよ
マシロ」




「…わかりました」












ストーリーメニュー

TOPTOPへ