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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第8章 鎧

コーヒーを入れて
打ち合わせ用の
テーブルに
マグカップを置くと

ユウヤさんは
汚れた手を
シャツで拭きながら
イスに座った


ちゃんと
手を洗えばいいのに…


「さんきゅ」


「…はい」


「座れよ」




「…はい」




さっきの言葉が
気になって

なんだか



気まずい


でも
ユウヤさんは
なんでも無かったように
携帯をいじりながら
コーヒーを飲み始めた



よかった


さっきのは…




あれでおしまい




そう思って
コーヒーを
一口飲んだ瞬間




「お前さぁ

神島さんと

なんかあった?」




ユウヤさんの
声が聞こえた




なんで…そんなこと…





ふと顔を上げると


ユウヤさんは


携帯を見つめたまま



コーヒーを飲んでいた

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