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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第8章 鎧

「寝ていいぞ」



誰かを
抱きしめて眠るのは
いつものことだ




「・・ん・・・」




それなのに


もう
落ちそうな
マシロを


もっと
抱きしめたくなった




「おやすみ・・マシロ・・」





どんな
鎧を
背負ってんだよ


お前。





誰とも
付き合ったことなんか
ないって言ってたろ?





それなのに



俺の前で
裸になって


素肌の俺に
抱きしめられても




眠れる


とか・・・






お前の鎧って



なんなんだよ








そのうち
聞こえてきた
マシロの寝息を
聞きながら


俺は


眠れない夜を
過ごした




自分のことじゃなく

マシロのことばかり
考えていた




マシロが

寝返ると

寒くないか
気になって


何度も
布団をかけ直した




マシロが
俺の方に
寝返ると



そっと



マシロの寝顔を

覗き見た






あどけない





無防備な

くちびるが






俺を

惹きつけた







そうか





神島さんも

この

無防備なマシロに






魅かれたのか・・・・。







重い鎧を
背負ってるのに

無防備な



マシロ





マシロ・・・。

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