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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第9章 鍵


しばらく
目を閉じていたけど
それでも
俺は眠れず

布団の中で
大の字になり


真っ暗な天井を
眺めていた




そんなことを
していたら

ガサガサと
マシロの布団の
音が聞こえた



暗い中
マシロの方に
目をやると



マシロは
布団にもぐったまま
もぞもぞと
動いている



もしかして・・・






マシロも
脱いでるのかも
しれないと


思った





マシロの動きが
止まって

少しして



俺は

マシロに話しかけてみた






「マシロ・・起きてるか?」





「・・・はい・・」




「なぁ・・・」




「・・・」




「なんで、追い出さねーの?」






「・・え?」





「なんで・・俺が
ココに住むの
許してくれたんだよ

おまえ」










「・・・だってそれは・・」









「朝飯のこと

言ったから?」









「・・はい」









「そんだけ?」














「・・・わかりません・・」












「そっか。」














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