テキストサイズ

迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第9章 鍵


ふたりで

別々の布団に入り



部屋の電気を消すと



俺達ふたりは

暗闇に包まれた






「おやすみ・・」





そんなことを
言ったけど


なんだか
今日はなかなか
眠れなかった


お互い
何も話さないけど


何度も
寝返りをうつ
お互いの布団の音で


どっちも
寝てねーなって



気が付いていた







マジ・・・






眠れねぇ・・





携帯をいじると
ちょっと
灯りがもれるから


マシロが
嫌かもしんねーから
それもできねーしな・・



仕方ねー。




ごめんな、マシロ。





俺は


一度布団の上に
座って

昨日と同じように
服を脱ぎ捨てた




まぁ

真っ暗だし


多分
俺のやってること
マシロ
分かってるだろーけど


それでもマシロは
なんにも
言わなかった



それから俺は
布団にもぐって


ちょっと
軽くなった体を
味わいながら


目を閉じた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ