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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第10章 塚本

ユウヤのことで

ちょっと
沈んでいた気持ちが
軽くなって

俺は
ちょっと誰にも
教えたくないようなテクを

マシロに
教えたりしていた



なんだか

マシロが
可愛くて。




女…だからか?



男なら

そんなの
自分で見つけろ

とか

俺から盗め

とか言ってるんだろーな



なんて思いながら

事細かく
マシロに説明している
自分がいた。




説明するうちに
マシロの椅子は
どんどん
俺に近づき


リクライニングに
背中を預けたまま
写真に目線を合わせる俺と
同じ目線で写真を見たいのか

マシロは
とうとう
膝立ちになり

俺の顔の
すぐそばに


顔を近づけた。






近いよ


マシロ。



こないだは

お前が
俺に言ったんじゃないか



近い…って。





マシロは

俺の写真に


いつものように
夢中になって



いつものように



我を忘れて





あの時のように




自分では
気付かないうちに










俺を

誘惑した

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