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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第10章 塚本

「神島さんは
一度名前を変えてますから。


あの古い写真集は
名前を変える前の
写真集なので」




へぇ・・・




「お前

よく知ってんな



神島さんのこと」







「・・・まぁ・・」







「ファンだからか?」







「・・まぁ」






マシロは
その話をしたくないのか

「ごちそうさまでした」

と、両手を合わせて言ったあと
自分の皿と
空になった俺の皿を持って


席を立った





「まぁって・・なんだよ」




マシロは
黙ったまま流しに立ち
水道の蛇口をひねった


ジャー・・・って音で



さっきの
質問流す気かよ



マシロの言葉
ひとつひとつに

俺は
イラついてた




神島さんと
2人で湖とか行ってさ

その写真理由にして

2人きりで
何してたんだよ




なぁ




お前さぁ





なんで
そんな

神島さんのこと
知ってんだよ




こそこそ
2人で
何やってんだよっ




モヤモヤなのか
イライラなのか
わかんねー



とにかく

じっとしれられなくて



俺は
席を立って


皿を洗うマシロの
真横に並んだ



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