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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第10章 塚本


真横に立つ
俺に気付いてるのに

マシロは


俺を見なかった




「なぁ」




「・・・・」





「なぁ」





「・・・・」






「マシロ」







「・・・・・・」






なんで
見ないんだよ



なんで
返事しねーんだよ!!




ガシャン!!




「あっ・・」




俺は
皿を洗う
マシロの腕を

強く
掴んでいた




皿が

手から滑り落ち






流しの中で


大きな音を立てていた







流しっぱなしの水が

その
落ちた皿に当たって



水が

ハネて





俺達2人を

濡らしていた






「ユウヤさん・・」





マシロが

やっと

俺を見たんだ





「2人で何してたんだよ」





「え?」




黒い瞳で

俺を

真っ直ぐ見たんだよ




「ほんとは

何やってたんだよ」






「・・痛いっ」






飛び散る水で

マシロのTシャツが



濡れて



下着が透けて見えた




女じゃねーか




どうやっても
お前

女なんだよ








「なぁ






キスでも

してもらってたのかよ」





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