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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第10章 塚本


「・・ご・・ごめん・・」



マシロの涙をみて

はっとした




何やってんだよ
・・・俺



神島さんに
よかったなとか言われて
凹んで


マシロが
神島さんと
2人きりだったことに


なんか


ムカついて






冷静じゃない俺は





マシロに

当たってたんだ








「ごめん・・マシロ

・・ほんと



ごめん



俺・・・


俺ちょっと
今日



変なんだ・・」




マシロの腕を
つかんでいた手を放し


俺は


マシロを抱きしめていた



2人の
濡れたTシャツが


冷たくて


気持ちが悪い





抱きしめても
なかなか
泣きやまないマシロの
頭を何度も何度も
なでながら



俺は


ただひたすら





謝り続けた








なぁ
マシロ





俺の話
聞いてくれるか?



お前が
泣きやんだら







俺の話


聞いてくれよマシロ







そんでさ







お前も

話してくれよ







鍵のことも







鎧のことも




全部。




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