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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第10章 塚本

「え・・」




「なんか

離れてると
話し辛い」




「・・ちょっ

ちょっと
待ってください

あのっ」




暗さに慣れてきた目で
マシロをとらえ

俺は
待ってと言われたけど

マシロの側に
腰を下ろした




「待てなかった」




そう言って
マシロを
背中から抱きしめようと

マシロの肩に
手を置くと




マシロの肩は




素肌だった。




そうか


服、着てねーから


だから
珍しく動揺した声で

待てと言ったのか。




俺が
触れても
マシロは黙ったまま。




俺は
Tシャツを脱いで

ゆっくりと
マシロの背中に
胸を寄せた



マシロは
バスタオルを
カラダに巻き付けている
みたいだったけど



俺は

マシロの
相変わらず
小さな肩を
抱きしめた





なぜか




俺から

安堵の
溜息がもれた







そして
目を閉じて

マシロの肩に
頭をあずけて






俺は

神島さんのことを




話し始めた

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