迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第11章 肉体の向こう側
布団に
くるまって
まどろむ
マシロの側で
真っ暗な中
俺は
冷えたコーラを
飲んでいた
「闘ってるんですか?」
「(笑)
あぁ・・
今日は俺の勝ちだ
むちゃくちゃ
喉痛てーけど
飲むの
やめらんねぇ」
相変わらず
部屋は暗くて
マシロの顔は
見えなかったけど
声のトーンは
明るく
妙に
落ち着いていた
「大丈夫か?」
「なにが?」
「カラダ」
「・・・多分
よく
わかりませんけど」
「なぁ…マシロ
電気
つけていーか?」
少し…マシロが心配だった
だから
マシロの顔が見たかった
「……今日は…いやです」
「…わかった。」