迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第12章 現実
そんなわけねーと言う
神島さんの顔は
ウソをついてるようには
見えなかった
その言葉で
なぜだか
ほっとした俺は
マシロのネルシャツを
軽く引っ張り
スタジオの奥の
機材置き場に誘った
ちょっと暗い
スタジオの隅で
素直に黙って
ついてきたマシロに
コードを渡しながら
俺は
耳打ちした
「よかったな」
「え・・」
「ママとは
なんもねーみてーだ」
「ユウヤさん・・」
「ん?」
「そんなことより
変なこと・・
言わないでください」
(笑)
最中とか
うそじゃねーし~~
とか
言ったら
スネそうなんで
やめとく~~
「わかったわかった
そんな怒んなよ、な?」
そう言ったけど
もうスネてるみたいで
マシロは
俺をちょっと
睨みつけて
あっちに行ってしまった
耳
赤かったけどな(笑)