迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第14章 ぷりん
「ごめんな」
キツく
抱きしめていた
手をほどいて
マシロを
俺の横に
寝かせて
頭をなでた
「いえ・・
・・その
どうしようもない気持ち・・
わかりますから」
神島さんへの
どうしようもない
気持ち・・・
あ・・・
やべ
その言葉
ちょっと
胸に刺さる
「寝るか?」
「・・・はい・・」
マシロを
優しく
抱きよせ
神島さんに
なったつもりで
抱きしめ
「おやすみ・・」
と声をかけると
マシロの
細い指が
俺の顎に触れた
俺は・・・神島さん
顎に触れる
マシロの指が
切ない
マシロは
しばらく
俺の顎を
やんわりとなぞって
そして
ちいさなちいさな
声が聞こえた
「オヤスミナサイ」
眠れるかな・・俺
胸が痛すぎて
眠れねーかも
しれねぇな・・・。