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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第14章 ぷりん

9時を少し回って

鍵を開ける音が
聞こえた



ユウヤさんだ



自然に
玄関に足が向かい


ユウヤさんが
ドアを開ける頃

私は

ドアの前に
立っていた




「わっ、な、どした」



あ・・どうしよう
ユウヤさん
驚いてる

と、とりあえず・・



「お・・おかえりなさい」




そうは
言ったものの

そのあと
何も言えず


部屋に戻ろうとすると





ふわっと






ユウヤさんに

抱きしめられた






「ただいま・・マシロ」




「遅い・・です」




「ごめんな」




「お、お腹・・すきました」




「一緒に食うか?」




「・・・はい」




その時


なぜだか
込み上げる涙を


私は

必死でこらえていた





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