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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第14章 ぷりん



Side 神島



「ママ」



「なに?」



「もうすぐ
ユウヤが来るから

隣の席、一個
あけといてくれ」




「あら、珍しいわね~」




「あぁ・・そうなんだ」




「どしたの?

なんか、うれしそうじゃない」




「そうか?」




「とっても」





「うん・・

なんだろな・・・


なんかさ



うれしいんだよ


うまく
言えねーんだけどさ」






「よかったじゃない」





「あぁ」






「島ちゃんの
そーゆー顔
久しぶりに見たわ

あたしも
なんか
嬉しくなっちゃった」




「ママには
心配ばっか
かけてっからな・・・」




「ほんとね(笑)」




「あぁそうだ」




「ん?」




「来週な」




「なに?」






「親父に会うんだよ」






「あら

どうしたの?急に」






「ちょっとな・・・


気になること
あってな

色々話しようと思ってさ」







「ま、いつまでも

犬猿の仲やってられないし
いいんじゃないの?」






「あぁ」






それから
俺は
煙草に火をつけ



あいつが
来るのを


ちょっと
ソワソワしながら



待っていた






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