テキストサイズ

迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第16章 3ヶ月後(最終章)


それから
乾杯をして

無理矢理
ケーキのロウソクの火を
消さされ


あまり
笑わないマシロも

かなり
ニコニコしていた




今日は
居酒屋が定休日で
俺たち以外の客はおらず

ママも



俺の隣に座って


一緒に
歌まで
歌ってくれて


誕生日なんて
気恥ずかしいが
それなりに
楽しいな・・とか思った




それから
しばらく

飲んだり食ったりして

俺は大事なことを
思い出した




「そうだ、ユウヤ」



「なんすか?」



「こんなとこであれなんだけど
急ぎの話なんで
今、仕事の話
ちょっといいか?

悪い話じゃないんだ」





「あ、いいっすよ、全然。

で、なんすか?」






「ロックスタジオ
知ってるだろ?」





「あ、はい

大きいとこっすよね」




「あぁ。
あそこでアシスタント
探してるらしいんだ。

お前の噂聞いた
そこのカメラマンが
来ないかってさ。

あそこなら
独立も夢じゃねーし
給料もいい。


お前なら
アシスタントなんかじゃなくて
すぐにカメラ
やらせてもらえるはずだ。


ただその話が
急ぎでな

ちょっと考えてみたらどーだ?」




マシロの目が
泳いだ


まぁ仕方ないよ、マシロ


ユウヤだって
やりたいこと
あんだ。



「神島さん」



「ん?」



「その話断わって下さい」




「あ、いや
急いでるっつっても
2.3日内に返事すればいいんだ
ちょっと考えてみろって」



「いえ、考えても一緒なんで


独り立ちとか
考えてねーし」




「は?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ