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切ない関係

第13章 本当は。

雅紀side


「はぁ、はぁ…二宮先生、おはよ!」


遅刻ギリギリで校門に着くと、白衣を着て眼鏡を掛けている二宮先生が立っていた。


「はぁ、また相葉くんですかですか?いつも、いつも……」

「明日は気を付けるよ!じゃあ、また授業で」


また長い説教が始まる前に、教室に向かおうとすると…


「頑張れよ」


そう言って頭にポンと手を置いて、励ましてくれた。


俺はその一言で今日一日頑張れる。


俺が居る学校は、男子校。二宮先生は理科の教師で、俺の恋人だったりする。

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