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切ない関係

第13章 本当は。



「来てくれたんだ、相葉くん」そう言って不気味な笑みを浮かべた。

彼、倉石くんとは同じクラスになってから今日まで一度も話した事がない。それなのに…


「どうしてって顔してるね…知りたい?」


ニヤリと笑ったまま首を少し傾けながら、一歩一歩近づいてくる倉石くんに恐怖を覚え、額に汗が伝う。頭がパニックになって動けないでいた。


「逃げないでいいの?ふふっ、その怯えてる顔…すっごい可愛い…」


こんな倉石くん、見たことない。いつもは真面目で休み時間も勉強してるような人だった。







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