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切ない関係

第13章 本当は。



重い足取りで一歩一歩屋上へ登って行く。たとえ男でもラブレター?を貰えば嬉しい…はずなのに、今はそんな気になれない。


…とうとう来てしまった。屋上へ続く扉が重くて感じてあぁ、緊張してるんだ。と、感じさせられた。


キィ…と扉を開けると心地よい風が頬をかすめていく。


「あ…」と思わず声が出てしまった。それ位の衝撃を受けた。


屋上の柵にもたれかかってこちらを見ていたのは同じクラスの倉石くんだった。

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