切ない関係
第13章 本当は。
「っ……離れろ」
その言葉は朝、下駄箱で聞いた声と同じでゾクっとした。
でも、倉石くんも負けじと二宮先生に言い返す。
「相葉くんと俺が何してようが関係無いですよね??…あぁ、そうなんだ…二宮先生」
「っ……‼︎」
俺は二人の言ってる言葉は分からないけど、これだけは分かる。
雰囲気は最悪だってこと。
「でも、いいんですか?教師ですよね?もし、バレたら…」
「それでも、いい。バラしたきゃそうすればいい。でも…」先生は、真っ直ぐ倉石くんと俺を交互に見て言った。
「こいつだけは絶対譲らない」