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切ない関係

第14章 癒しの恋人。

「そーゆーとこ!」

顔を真っ赤にしたまま勢い良く手を引っ込めて、そのまま俺を背にして横になっちゃった。

ちょっとやり過ぎちゃったかな?

雅紀の背にかぶさるように俺も横になった。

後ろから手を回して自分の方に引き寄せる。

「ごめんって。すねないで?ほらー好きな子には意地悪しちゃうっていうじゃん?」

その言葉にやっとこっちを見てくれた。そのままギュッと抱きしめてふわふわな髪を梳くと、胸に擦り寄ってくる。

微かに雅紀の匂いがしてなんだか落ち着いてきてうとうとと、眠くなってきた。

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