切ない関係
第14章 癒しの恋人。
「くふふ、早く〜」
自分の隣をぽんぽん叩いて急かしてくる姿は、わくわくしてる子供みたい。
着ている白衣を脱いで、眼鏡を机に置くとこっちを見ている雅紀が目に入った。
そのまま横目で視線を合わせると、分かりやすく目を逸らして、若干ほっぺも赤い。
雅紀の横にボスンッと座るとなにかを感じたのか、「いじわる・・・」って言ってきた。
「ふふふふ、なにがー?」
「・・・・・・おーちゃん先生って、癒し系に見えて結構エロいよね」
答えになってないけど、可愛いからもうちょっといじわるしちゃお。
「例えば?」
「・・・え?」
「俺がエロいって思うのはどんな時なの?」
長くて細い指を手に取って、間をするりと撫でると「んっ・・・」と小さく声を漏らした。
ただ撫でただけなのに、ほっぺとか耳も真っ赤にしちゃって可愛い。