テキストサイズ

切ない関係

第3章 作戦。

翔side


「プルルルル…プルルルル…プチッ」


「もしもし!?今なに…し、」


電話の向こうから2人の声がする。

俺は立ち止まって耳を澄ます。


「「電話いいの?」」


「「うん。間違い電話だったみたい。」」


「「で、さっきの続きなんだけど…」」


さっきの続き?


「「俺、真剣なんだよ…アナタの事。好きなんだ。」」


は?えっ、ちょっと待って…ニノが雅紀の事好き!?


俺は独りでパニクっていた。でも、そんなことお構いなしに話は続く。


「「俺、相葉くんの事幸せにする自信あるよ…誰よりも、一緒に居られる。困った時力になれると思うんだ。あの人よりも。」」


そうだよな…ドラマのセリフとか、ニュースとか、時間にゆとりが無い。雅紀を幸せにする事なんて俺には出来ない……


すると電話越しに雅紀の声が聞こえた。




「「ゴメン。ニノの気持ちには、答えられない…。ニノの言った通りかも知れない。でも、それでも、好きなんだ。翔ちゃんの事。」」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ