切ない関係
第15章 意外な一面。
さすがに声をかけるわけにはいかないから、頑張ったなの意味を込めて笑いかけると、顔を真っ赤にさせながらもはにかむ姿は少しだけあどけなさが残っている。
「はい、HRはこれで終わります。最初は俺の授業だから準備しとけよー」
終わった途端ガヤガヤと煩くなる中、相葉が俺の前までやってきた。
「俺凄いでしょー!結構余裕だったんだよ?」
「・・・・・・その割には額に汗かいてるけど?笑 さっきもちゃんと拭けっていっただろ?」
その言葉に分かりやすくビクッと肩を揺らした相葉は本当に面白い。
「どうせ走って来たんだろ?よく見たら毛先も乾いてないぞ」
「う・・・・・・やっぱり嘘はつけないよなーさすが!鋭いね」
「当たり前だろ、あ、それといくら日が暖かいからって授業中寝るなよ!」
「はいはーい」
ホントに分かってんのかアイツは・・・・・・