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切ない関係

第15章 意外な一面。



「じゃ、また後でな。遅刻するなよ?」

「う・・・・・・頑張ります」


体育感に背を向けて歩き出すと、ボールの弾む音がまた響きだした。

――――――――


それから授業の資料やらを準備してると、HR5分前のチャイムがなって慌てて職員室を出た。


教室の前まで来ると、自分の生徒達のでかい声が廊下まで聞こえてきて、それだけで朝相葉にもらった元気が減っていきそうな気がする・・・・

「はぁ・・・・・・・・・うし!」

「はーい、席ついてー」

俺の姿を見てそれぞれ自分の席に戻っていく中、俺の視線は勝手に一番後ろの窓側の席に注がれる。



間に合ったーと口パクで満面の笑みを向けるのは、今朝会ったばかりの相葉だ。




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