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切ない関係

第4章 ラブラブな二人。

和side


はぁ…。とうとう玄関前まで来てしまった。いざとなるとけっこう怖い…。



「はぁ………………。
よし!」


深呼吸してからインターホンを押した。

「「ピンポーン」」




ガチャッ。



パンッ パンッ


「お誕生日おめでとぉ~!!!」


クラッカーの大きい音と共にまーくんの声が響き渡る。


「えっ?」


「だーかーらー、お誕生日おめでとニノ、ふふっ」


「あぁ、そっか、今日誕生日だっけ…」


すっかり忘れてた…。仕事とかまーくんの事とか…頭がいっぱいで。



「忘れてたでしょ~!まったく…ニノらしいね。」




「まぁまぁ、入りなよ!」


「ん。」


リビングに入ると、部屋に飾り付けられている装飾品とかでいっぱいだ。


「俺ね、この日の為にずーっと準備してたんだよ!」



ずっと?



「夜とか、仕事終わって、ひとりで……。だから、本当はニノといっぱい喋りたかったし、いーっぱいイチャイチャしたかった!!」



その言葉を聞いた時、嬉しい半面胸が苦しくなった。

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