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切ない関係

第5章 ショッピングデート。

潤side


今、俺と翔くんはショッピングデートをしている最中だ。



本当の事を言うと、最初はあんまり乗る気になれなかった。


だって…29と32の男がショッピングデートって…、と思ったから。


それに、いっつも忙しい翔くんに無理させてでも行こうなんて思わない。


そう言ったら……


「何言ってんだよ。せっかくの休みなんだし…潤とは最近会えなかったし。」


「すげー寂しかったんだぜ?たまには行こうよ。」



「翔くんがそこまで言う、なら…。」


「おし!!じゃあ、行こうか、潤。」


「おう。」


本当はすっごく嬉しい。ただ、翔くんの前になると恥ずかしくて素直に喜べない。


いっつもごまかしてばかり。翔くんはそんな俺に気づいている。だからあえて何も言わない…。


きっと俺から言うのを待ってくれてる。


素直になりたいな…。翔くんにいっぱい気持ちを伝えたい。

そんな気持ちを秘めたまま家を出た。



ショッピングモールに着くまで色んな話をしてたら、あっという間に着いてしまった。


「よしっ、着いたな。今日は楽しもう!!」


「潤、やっと乗るに気になったね。良かった~」


「せっかくのデートだし、楽しまなきゃなと思って。」


「行こうか。」


「うんっ!」


ワクワクしながらショッピングモールに向かった。

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