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切ない関係

第11章 やきもち。

智side


最近、俺の心は不満でいっぱいだ。



そりゃあ、翔くんと相葉ちゃんには結ばれて欲しいけど……


一緒に帰れなかったり、楽屋でくっついたりするのを見ていたら、寂しい。


どんなに、二人は恋人の振りをしてるって分かっていても、胸がモヤモヤする。


今日だって…ニノと家飲みしようって先に約束してたのに、、、


『ごめんね、翔さんと約束できちゃったんだ、また今度』


分かってる…分かってるのに----


こんなのが頭の中をぐるぐる回っている。


俺は、少し頭をスッキリさせようと冷蔵庫からビールを出して、一気に飲み干した。



勢い良く飲んだせいか、急に体がふわふわしてきて、ほろ酔いになっていた。



そうすると、考えるのはニノのことばかりで…


急にニノに会いたくなった俺は電話をした。



「「プルルルル…プルルルル…」」


「もしもし、ニノ?」


「「うん」」


「今さ、家に一人なんだけど……寂しいからさ、早く帰って来てよ…」


「「うん…。」」


翔くんとの約束があるのを分かって、電話をしたのに、ニノの声はビックリするほど優しい声だった。


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