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理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

「元気というか…凄い明るいし、優しいし、気配り半端ないし…凄い穏やかな気持ちにさせてくれる人ですよね…。でも…きっと何か重いモノも抱えてるんだろうなって…。」



私の話しを考え深気に滝島さんは、聞いていた。



「渡辺さん、小田切といつから知り合い?」



言っていいのだろうか…。



「正味…5日です…。」



「えっ!?」



「…まぁ…色々ありまして…。」



気まずく頭を掻いてると、滝島さんはニコリと笑った。



「渡辺さん…さっきの質問だけど、正直アイツ花の独身だし、ダントツなくらいモテモテだよ。」


 
「やっぱり…。」



「でも、モテないの。」



「えっ!?どっち…。」



「渡辺さん、メモとペンある?」



「あっはい、どうぞ。」



滝島は受け取ると、何やら書きだし私に戻した。



「俺の連絡先、伝えておくから。小田切に手こずったら連絡してきて。」



「あ…有り難うございます。」



「渡辺さん…アイツ宜しく頼むね。」



そう言った滝島さんも小田切さん並みに優しい笑顔を見せた。


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