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理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

「大丈夫ですよ~!小田切さんに負けず劣らず面白い人ですね!」



「なにそれ!誉め言葉じゃないよ!アイツには負けたくないし!」



「ははは!名コンビなんだ。」



「違うよ!腐れ縁なだけ!」



「はは。ムキになってる~。」



滝島さんの登場で、小田切さんの新しい一面が見れたのが、凄く嬉しく感じた。



「いいですね…。お互い認めあえる友人って…。」



友人と言えば、私なら黎子なのかな……虐げられるだけなような…。
嘉之も…親身になっくれる親友がいたら、なんかもっと変われたんじゃないかな…。



はっ!!いかん!いかん!
折角楽しかったのに、敢えて自らダークゾーンに入り込むところだった!
パスタ冷えちゃったけど、食べよう~。




「香織ん、それ美味しい?」



「あっ…うん、美味しいよ。」



「美味しいか…。」



「は…い…。」



「………。」
「………。」



そして、私もジュノベーゼを小田切さんの口に運ぶことになった…。



今度、滝島さんに相談してやる!!

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