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理想と偽装の向こう側

第22章 約束

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「小田切さん!お待たせ~!」



「お疲れ様!」



居酒屋前での待ち合わせ。



思えば出会った日も、ここで語って、飲み明かしたな…。



その時は、こんな展開になるなんて思いもしなかった。



お店に入って、偶然にも最初に来た時に座ったテーブルになる。



おしぼりで手を拭きながら



「香織ん、何にする?」



「う~ん、今日はやっぱり…」



「とりあえず、ビール?」



「うん!そう!」



二人で眼を合わせて、笑い合う。



オムチーズに茄子の浅漬け、枝豆も頼んで



「今週もお疲れ様~!」
「乾杯!」



生中ジョッキを持ち上げて、カッチンッ!と鳴らす。


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