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理想と偽装の向こう側

第22章 約束

ヘタヘタ~と、床に座り込んでしまった。



な…なんだろ…あのキャラ!



いやいや元々片鱗は、あった。



でも…これを毎日なのかな?



「うっ…心臓が爆発する…。」



小田切さんが、距離を置いてくれようとしたのが、なんとなく理解出来た気がする。



その時、ガチャ!っと脱衣場のドアが開く。



「香織!」
「キャッ!なにっ!」



小田切さんは、裸の上半身のまま濡れた髪で、



「ごめ~ん。バスタオル置いといて貰えるかな。」



「は、はい!畏まりました!」



「有り難う~。」



いつもの小田切スマイルで、パタンとドアを閉める。



バックン!バックン!



心臓が倍増しで、脈打っている。



はぁ…大丈夫かな…私。









そして今日も、甘い甘い夜に堕ちていった…。


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