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理想と偽装の向こう側

第22章 約束

キスしたまま、小田切さんの部屋のドアを開けて、そのままベッドに雪崩れ込みそうになるのを止めて



「あ…小田…志信…。シャ、シャワー浴びたい…。」



小田切さんは、一瞬を間を置いてから



「…このままで、いいよ。」



と、部屋に入りそうになったから



「ま、待って!仕事したし、居酒屋でタバコや揚げ物の臭い付いてるから!浴びたい!」 



流石に、このままは恥ずかしいんだけど…。



すると



「ふぅ…分かった!じゃあ、一緒に浴びる?」



なっ!
いきなりハードル高いです!



「それは、無理!」
「えっ!ダメ?」



「無理!今は、無理!先に入って!」



小田切さんの背中をお風呂場に押して行く。



「じゃあ、いつ?」



しれっと聞かれ、



「ま、また今度っ!」



真っ赤になって答えると、ニッコリ笑って



「了解~!」



パタン…ドアが閉まった。

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