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理想と偽装の向こう側

第22章 約束

土曜日

心地好い夢から醒めたくなくて、何となく寝坊したくなる…。



うっすらと眼が開くと…隣には小田切さんが、スヤスヤ気持ち良さそうに寝息を立てていた。 



「あ…朝…。」



また時計を探してしまい、見ると8時頃だった。



「まだ…寝れるかな…。」



少し動くと、身体が少し痛い。



あ…昨晩は、確かに激しかったな…。



やっぱり優しいから、荒々しくはなかったけど…何度もイカされて、私も自分じゃないみたいに…結構、乱れてしまった…。



うっ…恥ずかしい。



私はモソモソと、小田切さんに近づき寝顔を覗き込む。



小田切さんの寝顔…初めて見るな。



セットしてない前髪が、サラサラしている。



瞳を閉じたら、顔立ちの綺麗さが一段と引き立つ。



「やだ…肌スベスベしてるし…。」



頬や顎を指で、触れる。

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