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理想と偽装の向こう側

第22章 約束

うっ!嬉しい!
結婚式みたい!



「ありがとう~!嬉しい!」



踊り出したいくらいだぁ~!



「俺も着けようかな。」



へっ!小田切さんも?
そっかペアだもんね…。



「あっ!じゃあ…着けさせて…下さい。」



照れながら言うと、ニッコリ笑って



「お願いします!」



と、左手を出された。



「えっ!左っ!?」



「何で驚くの~香織も左手にしたでしょ。」



右手の甲で顎を支えて、左手をヒラヒラさせる。



「はい…はめさせて頂きます…。」



うっ…緊張する…。
てか、本当に綺麗な指だなぁ~。



プルプルしながら、はめ終わると、小田切さんは手を広げて目の前に翳し。



「ありがとう~俺、指輪って初めて着けるよ。」



嬉しそうに、言われた。



「マジですか!」



「うん、マジ!あっ、ワッフル来た来た!」



美味しそうなワッフルが運ばれて来た。

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