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理想と偽装の向こう側

第22章 約束

温かいワッフルにアイスが溶けて、ソースが絶妙に絡まる。



それがまた、アールグレイの紅茶と良くマッチした。



「美味しぃ~!幸せ~!」



「ははは!本当にホクホクした顔してるよ~!」



小田切さんとの一時が、まるでこのワッフルみたいに、ホカホカで甘くて、溶けてしまいそうだ~。



想いが確実に通じ合ってるって、こんなに幸せを倍増させてくれるなんて知らなかったよ~。



「へへ~!志信と食べてるから、美味しさも膨らむんだよ~!」



自分らしくなく、サラって言ってしまうと



「え…。」



小田切さんが、珍しく赤くなる



「あれ?」



「あっ…香織…いきなり直球投げるから…。」



「だって…幸せなんだもん…。」



素直に伝えると、小田切さんは照れくさそうに紅茶を一口飲んだ。

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