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理想と偽装の向こう側

第6章 予測不可能

「なっ!!」



ヤラれたっ!! 



五日間の話で、小田切さんの事ある程度把握した上で、答えを用意して敢えて質問したんだ!
かぁ~!負けるもんか!



よもや何の戦いをしているんだろうか分からないが、ここのまま引き下がってたまるか!



「そうかもしれないけど、小田切さんは、手を出さないと自分から言ったからには、出さない人だよ!」



「確証ないわよ。今から、そんなにイチャこいてるのに、何かの拍子でヤっちゃうことも想定しときなさい。」



「確かに男と女だから、可能性は無くはないかもしれないけど、小田切さんはもっと何か違う気がするんだよ!」



「はぁ~?30歳近くになって、少女マンガみたいなこと、言わないでおいてよね。」



「言わないよ!…小田切さんは…多分、元カノに…何かしてあげたかった気がするんだよ…。」



「そう…てか、アンタが手を出す可能性だってあるじゃない。」



「私が!?」



「小田切さんの思わせ振りな態度に、その内にムラムラしてくるから。特に生理後は気を付けた方がいいわよ~。」



ニヤリと笑い眼が光る黎子が魔女に見えるよ。

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