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理想と偽装の向こう側

第23章 幸か不幸か

土曜日

「へぇ~!で、結婚式は何時なの?」



「ぶっ!」



アジアンレストランでランチを食べながら、唐突に黎子が言ってきた。



今日は小田切さんは、仕事の関係で遠方に出掛けていたので、黎子とゆっくりと久々にショッピングに出掛けた。



「あの~つい、先週やっとこ気持ちが確認できたばかりなんですがぁ~。」



「あら、そうなの。小田切さんなら、もうそこまで考えてそうじゃない。」



「そうかなぁ~。」



そんな予言なら、喜んでぇ~だよ!



「もう、お互いいい年なんだから、この数ヶ月で色んなモノ乗り越えて、酸いも甘いも味わったじゃないの。」



「そうだけど…だからって、そればかりは簡単にはいかないでしょ!」



黎子はトムヤンクンのパクチーを箸で摘まみ。



「ま、確かに!漏れなく親戚付いてくるしね~。小田切一族、楽しみね!」



小田切一族…天然で、きらびやかそうだ!

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