無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「味覚か…。」



「何、急に？また生物学的にとか？」



一瞬、身構える。



「そうよね…。同じ味覚って大事よね。一緒にいるなら尚更、美味しさを共有出来たら強いかもね…。」



暢くんの作ってくれた、料理を黎子は食べつつ呟いている。



「黎子～？」



「自分の作ったものを相手がどうゆう風に食べるかが…重要。小田切さんは、料理上手いんでしょ。香織が作ったのは食べてるの？」



「小田切さんのは、本当に美味しい、手際もいいよ。多分、色々出来ちゃう人なんだろうなぁ～。私は手伝いながら、ちょっとしたのを作るくらいだよ。」




「小田切氏は、美味しいって？」



「まあ…一応…。小田切さん相手に中途半端なのも作れないし。」



「ぷっ！そうなんだ。」



「なんで、そこ吹くのかな？！」



「二人ともサービス精神旺盛なんだわね。きっと、セックスも相性抜群ね。」



「しないってば！」　



また、念押したな！



呪いの詞になってきそうだ…。