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理想と偽装の向こう側

第23章 幸か不幸か

「危ないな…。」



「ん?香織、どうしたの。」



「あっ…ちょっと…。」



その時、遠くから車のブレーキ音か聴こえた。



不意に、嫌な予感がした…。



まだ、離れてる。



念のために、お母さんたちに声を掛けようとしたら、ブレーキ音が大きくなる。



聴こえた方向を見ると、運転手はハンドルを取られたのか驚愕している。



全てが、一瞬だった。



「キキー!ガンッ!ガンガンッ!」



車は甲高いブレーキ音がした後、激しくぶつかり急停車した。



「キャアァァー!!」

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