テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第23章 幸か不幸か

「ピピ…ピピ…。」



微かな意識の中に、機械音…。



あれ…私、どうなったんだっけ…? 



朦朧としてるし、身体が動かない。



あっ…誰か…居る。



「貴方が責任を感じる事ないのよ…。」



お母さんだ…。



「事故の時に…側に居たんです。」



小田切さ…ん…。



「でも、小田切さん…香織の意識が戻っても障害が残るかもしれないのよ…。」



障害って!?



「それでも、構いません!僕は香織さんと結婚したいんです!」



「ありがとう。香織も幸せね。でも…貴方に背負わせられないわ。」



「お願いします!香織さんの側に居させて下さい!お願いします!」



小田切さん!!


ストーリーメニュー

TOPTOPへ