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理想と偽装の向こう側

第24章 最終章

橋の先から、健太くんとお母さんが歩いて来た。



「風…いい事、教えてあげる…ママとパパはね…。」



母親は、幼女の耳元で何かを囁いた。



「本当!凄いね!」



すると



「こんにちは~健太くんママ!」



「あっ!風ちゃんママ!こんにちは~。お買い物帰りまですか?」



「はい!そうそう…風ったらね。」



「あら…健太もね…。」



小声で母親同士、盛り上がる。



「健太くん!明日幼稚園で一緒に遊ぼう!」



「うん!風ちゃん、一緒に遊ぼう!」



二人は、ニッコリ笑い小さい約束を交わした。



「バイバ~イ!健太くん!」



「バイバイ!風ちゃん!」

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