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理想と偽装の向こう側

第26章 *番外編* 病院で…

あっ!看護師さん!


「開けますよ~!」


シャ―!!


カーテンが開けられ…


「あら!渡辺さん、顔が真っ赤!熱が、あるのかしら!」


「あっ…いや…大丈夫です。」


「今、熱測りますね!彼氏さん、心配ですよね!」


小田切さんを見ると、考え事をする時の癖の様に、握り拳を口元に当てて眉間にシワを寄せて神妙な顔していたが、微かに肩が揺れている。


笑いを堪えてるな~!


私がパクパクしてると、目を閉じて下を向いた。


かぁ~!
私は更に、赤くなる。


「まぁ!彼氏さん、凄い心配してるのね!渡辺さんもまだ赤いわ!早く測りましょう!」


大袈裟に、なってきた。
理由なんて、言えやしない!


これで退院延びたら、小田切さんのせいだぁ~!




おしまい

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