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理想と偽装の向こう側

第27章 *番外編* あの日から…。

「はぁ…。」 


偽善者…。


このままじゃ光花の思いも無駄になる。


香織を傷付ける…。


もともと、綺麗事からなんか始まっちゃいないんだ…。


胸の中で泣いてくれる彼女が、俺には必要だ。


「受け止めて…貰えるかな。こんな俺を…。」


二本目のビールを冷蔵庫から取り出す。


それから情けない程、繰り返す葛藤に結局、眠れなくなった。






翌日も帰り、何度か寄り道しながらマンションに向かうと、着いたのは15時近かった。


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