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理想と偽装の向こう側

第6章 予測不可能

落ち着いて挨拶してる黎子の横で、暢くんが見事なくらい気をつけ状態で勢いよく



「新泉です!今日は宜しくお願いします!」



と挨拶をし、いつものコンパスお辞儀で深々頭を下げる。



その姿を小田切さんは、握りこぶしを口元に、一瞬黙ってマジマジと見つめていたが、一言… 



「…新泉くん、可愛いね…。」



「え!」
「えっ?」
「ふふふっ。」



暢くんは、一気に真っ赤になって両手で頬を挟む。



乙女か!



美男子と美少年の絵面に、ついつい、テンションが上がってしまいバタバタしてしまう。



「香織…腐女子モードになってるわよ。」



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